VPSや自宅サーバを建てたは良いものの、
「本番鯖の検証に使う時間以外は遊ばせてる+WEBを公開しても見る人はほとんどいない=月額費用や電気代がもったい」
こんな状態の方もいらっしゃると思います。
はい。私のことですね・・・。<(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい
そこで、リソースを持て余しているサーバを活用するのにownCloudというソフトを紹介します。
owncloud.org
とっても簡単にオンラインストレージを構築できるソフトです。
【ownCloudのどこが良いの?】
・無料
・Windows/Linux/MacOSで利用できるクライアントソフトがある
・自分専用サーバなのでアップロード / ダウンロードが高速
・第三者機関に預けずにすむ(セキュア)
・サーバのHDDの空き容量が丸々オンラインストレージの容量に
・ユーザが作れるので、自分だけじゃなくてチームで共有したりもできる
箇条書きにするとこんなところでしょうか。
特に、高速にアップロード・ダウンロードできるオンラインストレージというところが気に入っています。
Dropboxに1GBのデータをアップロードするとなるとすごく時間がかかりますが、VPSや自宅サーバなら50Mbps、100Mbpsが安定して出る場合も多いですからね!
【ownCloud簡単インストール】
手順は4段階です。
1,ownCloudをダウンロードする
2,MySQL(MariaDBでも可)にDBを作成する(DBなしでも使えますが)
3,ownCloudにアクセスする
4,幸せになる
それは始めましょう。
1,ownCloudをダウンロードする
下準備としてrootで自分の配置したいURLのドキュメントルートまで移動しておいてください。
ownCloudをダウンロードし、解凍します。
※2014/10/11現在の最新版は7.0.2です。最新版をこちらから確認し、URLを読み替えてください。
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wget https://download.owncloud.org/community/owncloud-7.0.2.tar.bz2 tar jxfv owncloud-7.0.2.tar.bz2 rm -f owncloud-7.0.2.tar.bz2 |
2,MySQL(MariaDBでも可)にDBを作成する
MySQLなんて面倒だ!もしくはMySQLセットアップしてないよ・・・よくわからないよ・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合、すぐに手順3に進んで構いません。owncloud自体にsqliteが組み込まれているので、DBを用意しなかった場合、勝手に環境を構築してくれます。
自分でDB作成したい方は下記手順で。ついでにowncloudのDB用のユーザも作成してしまいましょう。
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mysql -u root -p ## ↓charsetはお使いの環境にあわせてください。 CREATE DATABASE [DB名] DEFAULT CHARACTER SET utf8; GRANT ALL ON [DB名].* TO '[DBユーザ名]'@'localhost' IDENTIFIED BY '[パスワード]'; FLUSH PRIVILEGES; exit |
3,ownCloudにアクセスする
ブラウザから、https://[あなたのドメイン]/owncloudへ移動してください。
そうすると、下記のような画面が表示されます。
2でDBを作成していない方はownCloudで使いたいユーザ名とパスワードを入力してセットアップを完了。
2でDBを作成した方は、ユーザ名とパスワードの他に、ストレージとデータベースを押すと出てくる欄にDB名、ホスト名(localhost)、DBパスワードを入力してセットアップを完了してください。
4,幸せになる
ここまでくれば説明不要でしょう・・・
直感操作でファイルのアップロードができるオンラインストレージが出来上がっています。
あとはデスクトップクライアントをインストールするもよし、スマホアプリをダウンロードするもよしです。
ですがスマホ用アプリは正直使い勝手がよくありません(スマホ<->サーバ間で全ファイル同期ができない)
ですがこのownCloud、優秀なことにWebDAV接続が可能なのです。(どこまで優秀なんだ・・・っ!)
なので私はFolderSyncというアプリを使ってAndroidタブレット、スマホで全ファイル同期しています。
おかげでどこにいてもファイルを編集できます。
しかもすぐにサーバと動機されるので、家に帰ってPCの前に座れば編集した内容がPCから見れるのです!
【注意点】
最低限気をつけたい点として、セキュリティも確保したい方は必ずSSLを導入してから利用するようにしてください。
ただのゴミ置き場として使うならHTTPでも良いと思いますが・・・。
CentOS7 + Apache2.4でのSSL導入手順は下記ページで紹介していますので、どうぞ参考になさってください。
自己証明書で構築したい方はこちら
CA発行のサーバ証明書で構築したい方はこちら
あとアナログなやり方ですが、owncloudのパスを複雑な文字列に置き換えちゃうのも効果があると思います。
URLがわからなければ第三者はそもそもアクセスできないので。
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