メーラーでメールアカウントを設定するとき、SMTPサーバ、POPサーバ、IMAPサーバのアドレス何!?つながらないんだけど!?
って言われるのすごく面倒くさいですよね。
メアドとパスワードを入れたら後は勝手にメーラーが補完してくれたらいいのに・・・を叶える素敵な方法がありました。
といってもThunderbird専用なんですけども。まぁ自分はTunderbirdしか使わないのでOKとします(ぁ
早速実践。
例えば、
「sample@example.com」
というメールアドレスを運用していたとします。
その場合、@移行のドメイン部のWEBサーバの/.well-known/autoconfig/mail/に、config-v1.1.xmlという設定ファイルを配置すれば良いらしい。
文章で書くとよくわからんですね・・・上のアドレスの場合
http://example.com/.well-known/autoconfig/mail/config-v1.1.xml
というファイルを配置すればOKということです。(当然httpsでも可)
配置するxmlファイルのサンプルはこちら。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 |
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <clientConfig version="1.1"> <emailProvider id="example.com"> <domain>example.com</domain> <displayName>Example Mail</displayName> <displayShortName>ExMail</displayShortName> <incomingServer type="imap"> <hostname>mail.example.com</hostname> <port>993</port> <socketType>SSL</socketType> <authentication>password-cleartext</authentication> <username>%EMAILLOCALPART%</username> </incomingServer> <incomingServer type="pop3"> <hostname>mail.example.com</hostname> <port>995</port> <socketType>SSL</socketType> <authentication>password-cleartext</authentication> <username>%EMAILLOCALPART%</username> </incomingServer> <outgoingServer type="smtp"> <hostname>mail.example.com</hostname> <port>465</port> <socketType>SSL</socketType> <authentication>password-cleartext</authentication> <username>%EMAILLOCALPART%</username> </outgoingServer> </emailProvider> </clientConfig> |
簡単にそれぞれの意味をまとめました。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?> | とりあえず先頭に書いてください。お兄さんとの約束です。 あ、当然xmlはUTF-8で保存してください。 |
<clientConfig version=”1.1″> | これも無心で書いてください。お兄さんt(ry |
emailProvider | 設定を複数書くときに別のidになっている必要があるのだと思います。 ドメインをidにすれば間違いないでしょう。 |
domain | そのまんまです。ドメインを入れてください。 |
displayName displayShortName |
いかにもどこかで表示されそうですが、私が探した限りThunderbird設定中にこのタグ内の文字列は使われていませんでした。 適当な名前をつけてください。 |
incomingServer outgoingServer |
受信サーバ・送信サーバの設定は、これらのタグで囲みます。 incomingServerは受信サーバ、outgoingServerは送信サーバの設定であることを示します。 typeにはpop3、imap、smtpといったプロトコル名を入れます。 |
hostname | 該当するサーバのホスト名を入れます。 |
port | 該当するサーバのポート番号を入れます。 |
socketType | 通信の接続保護の方法を入れます。 plain:平文 SSL:SSLかTLS STARTTLS:STARTTLS を指定できます。 |
authentication | 認証方式を入れます。 none:認証なし password-cleartext:平文 password-encrypted:暗号化されたパスワード認証(MD5とか) を指定できます。 他にもNTLM、GSSAPI、client-IP-address、TLS-client-certも指定できます。 |
username | 認証に使うユーザ名の種類を入れます。 %EMAILADDRESS%:Eメールアドレス全体 %EMAILLOCALPART%:Eメールアドレスの@より前 %EMAILDOMAIN%:Eメールアドレスの@以降 を指定できます。 |
あとはWEBサーバ上に配置して、Thunderbirdで設定するだけ。
これは便利!
更に細かな説明は、公式サイトをご確認ください。
https://wiki.mozilla.org/Thunderbird:Autoconfiguration:ConfigFileFormat